アイ・ティー・エックス(ITX)は4月18日、中国の大手ソフト会社であるNEUSOFT Groupとのあいだで、国内市場向け総合オフショアアウトソーシングサービス事業に関する提携を結んだと発表した。これにともない、ITXは2006年3月に新会社「DASアウトソーシング」(資本金5000万円、従業員10人)を設立し、国内企業向けサービスの提供を4月に開始した。
DASは、データプロセッシング、コールセンター、IDCなどの業務を国内企業から受託する。その後、DASの大連プロジェクト推進センターがNeusoftと共同でプロジェクトを計画、実施、管理し、Neusoftが中国大連のアウトソーシングセンターを活用し、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービスパッケージを企画提案していく。現時点で提供する予定のサービス機能は、以下のとおり。
- データプロセッシング:スキャンした電子文書とともに、付帯情報を加工する機能
- IDC機能:インターネット上で電子情報を保管するデータセンター運営機能
- スキャニング機能:紙文書を電子化するためにスキャニングする機能
- コールセンターの運営:多言語対応のインバウンドコールセンターの運営機能
DASは、今後ほかのITXグループ各社と協力し、データ分析、業務フロー改善、組織改革の提案など、サービス提供の範囲をより付加価値の高い分野に拡大する。2008年度に、総合BPOサービス事業で50億円の売上高を目指す。