日本オラクルとダンアンドブラッドストリートジャパン(D&B)は4月24日、データ統合ソフト「Oracle Customer Data Hub」にD&Bジャパンの「Family Tree Linkage(FTL)」を取り込み、顧客企業の列階層構造を把握するための製品として発表した。
両社は「多くの企業では業務プロセスごとにシステムが構築されているため、顧客情報は、請求先、販売先、出荷先など、各システムの目的に沿った事業所単位で管理されている」と説明する。そのため、企業は顧客企業単位の取引情報を集約して把握することができず、優良企業の識別や関連会社への売り上げ機会特定が難しいという。
FTLは、企業識別コード「D-U-N-S Number(ダンズナンバー)」を利用し、企業の系列構造を明確化する。現時点で、全世界の1億事業所以上にダンズナンバーを付与し、そのうち同一企業グループとして約837万事業所が関連付けてある。
このFTLの情報をOracle Customer Data Hubに取り込むことで、顧客企業の系列階層構造を容易に把握できる。Oracle Customer Data Hubは名寄せ機能も備え、会計、購買、受注システムなどの既存システムから、顧客企業の関連情報を集約できる。