2006年第1四半期サーバ市場--IBMが出荷台数伸ばす

文:Tom Krazit(CNET News.com) 翻訳校正:尾本香里(編集部)

2006-05-24 17:04

 Gartnerは米国時間5月23日、2006年第1四半期サーバ市場の調査レポートを発表した。それによると、DellとHewlett-Packard(HP)に対し、IBMの躍進ぶりが目立つ結果となったという。

 IBMの出荷台数は、第1四半期に19.3%伸び、市場全体の成長率を上回った。その一方でDellとHPの出荷台数は市場の成長率を下回った。第1四半期におけるサーバ市場全体の出荷台数は、前年同期より13.7%増加したが、売上高は横ばいだったとGartnerは言う。なお、2005年第4四半期は、出荷台数が12.7%増加したのに対し、売上高の伸び率は4.5%だった。

 Gartnerによると、IntelやAdvanced Micro Devices(AMD)のx86チップを搭載した低価格のエントリサーバが、2005年に引き続き市場を牽引したという。一方、Unixサーバの出荷台数は0.9%減少し、売上高はさらに下がって5.1%減となった。

 IBMの売上高は、Unixサーバとメインフレームの売上高が減少したことを受けて減少した。だが、x86サーバの売上高は11%伸び、市場シェアを0.7ポイント増やした。

 出荷台数が最も多かったのはHPだった。HPのサーバ出荷台数は第1四半期に8%伸びたものの、市場シェアは1.4ポイント減少している。Dellも同様に、出荷台数を7.1%拡大させた一方で、市場シェアを1.3ポイント落としている。Dellは、売上高ベースの市場シェアでもポイントを落としている。同社は先日、Intelとの独占契約を終了し、AMDのチップを搭載したサーバを提供することを発表している。

 AMDはGartnerの発表後に声明文を発表しており、Windowsベースのx86サーバ市場における自社のシェアが2005年第4四半期の11.9%から14.3%に拡大したと述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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