NECインフロンティアは7月31日、IPテレフォニーシステム「Aspire」シリーズの機能を強化したと発表した。NTT東日本/西日本の法人向けIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」の回線を直接収容可能にしたほか、電話会議機能の拡充や、LANを経由した簡易CTI機能を追加した。
今回の機能強化では、「Aspire」と「Aspire S」の主装置に、VoIPゲートウェイを介さずひかり電話ビジネスタイプの回線を収容できるようにした。設置機器のコスト削減や、設置工事の簡素化、ダイヤルインなどの付加サービスの利便性向上を図るものという。
電話会議機能は、会議への参加手順を変更して操作を簡素化した。従来は主催者が参加者を呼び出しをかける必要があり、手続きが煩雑で会議進行が滞る場合があった。機能強化版では主催者が設定する代表番号へ参加者が呼び出しをかけ、パスワードを入力することで容易に手続きを完了できるようにした。
これに加え、NECビューテクノロジーのデータプロジェクター「ViewLight」と連携し、音声とともにプレゼンテーション資料の画像を送受信する遠隔会議システムをオプション提供する。
また、多機能電話機「Dterm85」に専用アダプタを取り付け、パソコンと連携させる簡易CTI構築手法「1stParty CTI」を強化した。主装置とパソコンをLANで接続し、主装置経由で多機能電話機とパソコンを連携させる機能を追加。専用アダプタを不要にし、コストを引き下げたほか、IP多機能電話機「IPterm85」やソフトフォンに対応した。
標準のシステム構成例はINS回線2本、ひかり電話ビジネスタイプ16CH、16ボタン標準漢字電話機38台、カールコードレス電話機2台、CTI対応機10台、ボイスメール装置、3時間停電対応バッテリ。同システム構成での参考価格は350万円(設置工事費は除く)。NECインフロンティアでは、今後1年間に2万5000システムの販売を目指す。