富士通は10月2日、PC向けの手のひら静脈認証ソフトウェアを無償ダウンロード配布すると発表した。同社が発売するERPなどのパッケージ製品にダウンロード用チケットを添付し、2007年3月末まで期間限定で提供する。
無償配布するソフトウェアは、富士通が開発した非接触型の手のひら静脈認証技術を使い、Windowsのログインシステムにバイオメトリクス機能を付与する。ID/パスワードの盗難/忘却、不正使用、なりすましなどの対策に効果を発揮するという。利用には別途、パソコンに接続する静脈センサーなどの機器が必要になる。
ネットワーク対応の据置き型装置に登録された静脈データで個人認証を行う「SMARTACCESS/Premium」と、ICカードやUSBトークンに登録された静脈データで個人認証を行う「SafetyDomain for Bio」の2種類を用意する。
各パッケージのクライアント台数に応じて、最大1000個までソフトウェアの使用ライセンスを提供する。対応する主なパッケージは、以下の通り。
- 中堅企業向けERP:GLOVIA smart(11月予定)
- 会計:GLOVIA/SUMMIT V、GLOVIA smart 会計GLOVIA-C XI、GLOVIA-BP V2 会計
- 人事給与:GLOVIA-BP V2 人事、GLOVIA-BP V2 給与
- 生産管理/SCM:GLOVIA-C XI生産PRONES、GLOVIA MES、GLOVIA/SCP(Enterprise、FA、FK、FP、FPA)
- バイオ:ACD V9
- 製薬:Report@Extra、TICTAC、DM-21 V4
- 総務ワークフロー:GLOVIA/MyOFFICE、ExchangeUSE
- 暗号化:FENCE-Pro V4
- 自治体業務:InterCommunity21
同社ではキャンペーンサイトを通じて情報提供を行う。