「Microsoft Office」のドキュメントフォーマットを国際標準とすることの是非を問う投票が米国時間12月7日に行われ、賛成多数で可決された。Microsoft関係者が明らかにした。
Officeのドキュメントフォーマットを定義した「Microsoft Office Open XML Formats」の一連の仕様が、スイスのチューリッヒで開催されたEcma Internationalの総会で標準として認定された。
Ecma Internationalはさらに、ISO(International Organization for Standardization)に対し、Office Open XMLの早期承認プロセスを進めるよう提案することを可決したと、Microsoft関係者が明らかにしている。
Microsoftが申請した仕様が標準規格として承認されることは、以前より予想されていた。専門家によると、ISOの標準化プロセスには通常約9カ月かかるという。
OpenDocument Format(ODF)という別の標準規格を熱心に支持してきたIBMは、Open XMLの標準認定に反対票を投じた。ODFは12月初めにISOの標準規格となっている。
Office Open XMLの標準化を目指して設置された技術委員会は、Ecma Internationalからの認定を取得するまでに、約1年の歳月を費やした。
次期版の生産性スイート製品であるOffice 2007では、既定でこの新しいファイル形式に基づきドキュメントが作成される。Office 2007は11月に企業向けにリリースされており、消費者向けには2007年1月に発売される予定。
Ecma技術委員会に参加したNovellは、自社が提供するオープンソースの生産性スイート「OpenOffice.org」において、Office Open XMLをサポートする意向だ。また、「WordPerfect Office」スイートを開発するCorelは、Office Open XMLとOpenDocumentの両方をサポートするとしている。
Ecmaが7日に実施した採決の正式結果は、8日に公表される見通し。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ