Hewlett-Packard(HP)がブランド名「OpenView」および「Mercury」を廃止することを決定した。同社の関係者によると、これはHP Softwareブランドの価値を築くための取り組みの一環だという。
12月に入ってからオーストリアのウィーンで開催されたHPのイベントSoftware Universeで、同社関係者は、MercuryおよびOpenViewブランドを、今後はHP Softwareブランドに統一することを認めた。
アジア太平洋地域でHP Software担当バイスプレジデントを務めるSteve McWhirter氏によると、今回の決定は顧客調査の結果を受けて下されたという。調査ではMercuryおよびOpenView製品の名称は知名度が高いものの、「そのブランド名を気にする顧客は皆無だった」ことが明らかになったとZDNet Asiaに述べた。
同氏によると、調査の回答では、OpenViewブランドよりも、OpenViewの「Network Node Manager」のほうがずっと知名度が高かったという。同様に、「LoadRunner」製品も、同製品のブランド名であるMercuryより知名度が高かった。
「顧客の反応は非常に明確で、OpenViewブランドが廃止されても悲しむ人はいない」とMcWhirterは述べた。「これは、HP Softwareを1つのブランドとして成長させる広範な取り組みの一環だ。われわれはこのブランドに資産的価値を持たせようと考えている」(McWhirter氏)
McWhirter氏はまたHPは同社ソフトウェアの製品ラインを拡大し続ける予定だと付け加えた。同氏は「われわれは。アプリケーションやネットワーク、データウェアハウス、デバイスに至るまで、顧客のビジネスを包括的に管理するポジションに位置していたい」と述べる。
同氏によると、この目的を達成するために、同社では買収コストと開発コストを比較検討しているという。McWhirter氏は、HPが最近、これまでより積極的に企業買収に取り組んでいることを認めた。しかし、同社はOracleとは違い、より多くのソフトウェアを社内で開発していることを強調した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ