大日本印刷(DNP)は2月5日、地方銀行などの金融機関が発行するICキャッシュカードを、地元のスーパーマーケットや商店街の会員証として利用するシステム「FeliCaポケット・金融パッケージ」を、2月13日より販売開始することを発表した。
DNPによると、最近では地銀でもFeliCaを採用したICキャッシュカードの発行が本格化し、付加価値サービスとして電子マネー機能の提供が進んでいる。一方、スーパーや商店街ではFeliCaを使った電子マネー機能付き会員証の発行が活発になっているという。
このシステムでは、ソニーが開発したポイントやクーポンなどの統合管理アプリケーション「FeliCaポケット」を採用し、銀行の提携店舗が発行する複数の会員証の機能を、1枚のICキャッシュカードに集約できる。地銀にとっては顧客の利便性が向上するほか、地元企業との関係を強化できる。また、店舗にとってはカード発行の費用を抑えられるという利点がある。
システムは、FeliCaポケットを搭載した接触/非接触方式両対応のICキャッシュカードのほか、店舗向けの専用ICカードリーダライタ、会員管理アプリケーションで構成する。リーダライタには、POSレジの改造が不要なスタンドアローン型の低価格モデルを用意し、店舗の導入を容易にするという。DNPでは、2007年度から2年間で10億円の売上げを見込む。