NECは2月14日、社内文書の遠隔閲覧システムの新版として、携帯電話からの利用に対応した新版「DocumentSkipper(ドキュメントスキッパー)Ver4.0」を発売した。閲覧履歴管理などセキュリティ機能を強化しており、業務用ノートPCの持ち出し規制に対応し、社外の営業活動を支援する新たな手段として提供するという。2月23日より出荷開始する。
DocumentSkipperは、ネットワークを通じて文書管理ソフトや複合機と連携。社内の紙文書と電子文書をJPEG2000形式のデータに変換して集中管理する。外部から閲覧要求を受けると、パスワードによる認証を実施し、暗号化した期限付きURLを生成し、文書データを配信する。
新版では、携帯電話向けに操作性を重視したインタフェースを採用。従来のPC向けと同じく、書籍のページをめくる感覚で文書データを連続表示する機能や、画質を損なわず任意の部分を拡大、縮小、回転表示する機能を備える。
また携帯電話から、複数の文書データを対象にキーワード全文検索を行える。個々の文書データをサムネイル表示したり、Microsoft PowerPoint、Wordなど変換前のデータ形式をもとに目次を表示することもできる。いずれの機能も専用アプリケーションなどは不要となっている。
このほか管理者向けに、PC、携帯電話からの閲覧状況を文書データ単位で記録可能なログ出力機能を用意する。証跡管理が容易で、情報漏えい防止に役立つとしている。
DocumentSkipper Ver4.0の希望小売価格は税別50万円。NECでは今後2年間で200システムの販売を見込む。