オープンソースライセンス--やっぱり“タダ”じゃないの? - (page 2)

文:Sylvia Carr(CNET News.com) 翻訳校正:株式会社アークコミュニケーションズ、磯部達也

2007-03-09 08:00

--へえ、それも教えて。

 ソフトウェア開発企業が製品をリリースするとき、ふつうはユーザーの種類によって変えるんだけど、1つの製品に2つ以上のライセンスを持たせることができるんだ。だから、ホームユーザーは無料で使えるけど、ビジネスユーザーは使用料を払う必要がある、というふうになる。デュアルライセンスの例としては、MySQLデータベースが有名だ。

--なるほど。ほかに何かある?

 それからシェアードソース。Microsoftが熱心になっているアイデアで、ユーザーはお金を払わずに、一部のソースコードにアクセスできるんだけど、ビジネス目的でコードを再使用させないというものだ。これは厳密にはライセンスではなく、Microsoftも他のベンダーも実行できるプログラムということになる。

--基本は分かったと思うんだけど、オープンソースライセンスについてビジネスで一番知ってなくてはならない大事なことは何なの?

 オープンソースが意味するものは1つじゃない。オープンソースの定義についてはある程度意見がまとまっているんだけど、実際には何十種類ものライセンスが世の中にあふれているのを見れば、「オープンソース」と称している製品でも、他の人が使う場合の法的条件がまったく違うということもありうる。

 企業でオープンソースを使うときは、ソフトウェアがどんなライセンスに基づいてリリースされているのか、それがデュアルライセンスかどうか、そしてライセンスの法的条件を満たしているかについて自分で勉強するか、弁護士を雇うといい。

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