富士フイルム(古森重隆社長)は3月26日、圧縮時最大1.6TBの大容量記録を 実現した、ミッドレンジコンピュータ用データストレージテープ「FUJIFILM DLTtape S4 データカートリッジ」を3月末に発売すると発表した。
磁気記録層に超微粒子・高抗磁力磁性体を採用し、独自の「ATOMM技術」を 採用することで、従来に比べて2倍以上となる非圧縮時800GB、2倍圧縮時1.6TBの大容量を実現。また、テープの耐久性と高速走行安定性を向上させ、非圧縮 時最大60MB/秒、2倍圧縮時最大120MB/秒の高速転送も実現した。
バックコート層には、耐久性に優れ、サーボトラッキングを安定化する材料 を使用。加えて「高精度スリッティング技術」を採用し、トラッキングに最適 な寸法精度をμm単位で確保するとともに、テープ巻き取り時の均一性を高め、 カートリッジに衝撃が加わった際に発生しうるテープエッジ部分のダメージを 低減。データの記録・読み取り精度の向上を実現した。また、必要に応じて1 回のみ記録可能で書き換えができない「WORMタイプ」のテープとして使用でき、 データの改ざんや誤消去を防止し、データの安全性を高めることができる。