情報サービス産業協会(JISA)は7月13日、情報サービス業界のエンジニア1963人の調査回答をもとに、技術戦略を考えるためのJISA版「情報技術マップ」 を作成したと発表した。
JISA版「情報技術マップ」は、SIや情報システム構築で利用される要素技術 をITディレクトリとして整理・体系化し、各技術の利用実績と利用意向を可視 化することで、情報サービス業界の今後の技術動向を分析・把握するための指 針。情報サービス企業で開発プロジェクトに従事するエンジニア(PM、PL)を 対象とする個人調査をもとに作成しているのが特徴で、従来のように政府・業 界・企業で関連情報をもとに推定して作成する技術マップとは大きく異なる。
調査は04年度から開始し、今回で3回目。04年度は1106人、05年度は1506人、 06年度は1963人と回答数を増やすことでデータの経年変化による時系列的分析 が可能となり、業界の技術動向に関する基盤調査として定着した。
06年度のJISA版「情報技術マップ」は、「ライフサイクルマップでの変動分 析」「動向マップ分析」「属性別分析」「テクノロジーシフトに関する分析」 により、情報サービス産業における技術戦略と人材育成に関する人材戦略の立 案をはじめ、経営戦略策定のためのインフラ基盤として活用できるものとなっ ている。JISAでは、07年度も同調査を継続・実施する予定。