IDC Japanは12月10日、「2007年 国内セキュリティサービス市場動向:セキュリティ運用管理サービスのアウトソーシング」の調査結果を発表した。
発表によると、2006年の国内セキュリティサービス市場の出荷金額はコンプラ イアンス関連のシステム構築サービスや接続サービスに関するセキュリティサービス が伸び、前年度比17.3%増の4830億円に達した。
出荷金額をサービスベンダー業態別にみると、システムインテグレーター市場 が前年比13.5%増の2691億円、セキュリティ専業ベンダーの市場が前年比24.1%増の 281億円、通信事業者の市場が前年比22.2%増の1858億円となっている。
同社のセキュリティ リサーチマネージャーの花岡秀樹氏は「セキュリティサー ビス市場の伸びは堅調であるが、対策技術が複雑化、高度化し、さらに多岐に渡るた め、サービス提供に人手がかかり、利益率が低下する傾向がある。サービスベンダー はテンプレート化などによりサービス提供コスト効率を高め、ユーザーから見ても投 資対効果の高いソリューションを提供する必要がある」と述べている。