ソーシャルネットワークサービス(SNS)のFriendsterは米国時間12月11日、180以上のアプリケーションを含む開発者用プラットフォームの正式版を、5600万人の登録ユーザーに公開したと発表した。
同社は、最初のプラットフォームを10月25日に公開している。
この開発者用プラットフォームは、先にSlide、Rock You、Imeem、Jangl、Clearspring、Gboxなどウィジェットの分野で有名な企業に試験的に導入された。プログラムに参加する個人、開発者はアプリケーション内のスペースに広告を表示し、そこから上がるすべての収入を受け取る権利を持つ。
Friendsterでは、他のサイト向けに設計されたアプリケーションと互いに容易に移植できるようにするため、このプラットフォームを可能な限り「オープン」なものにしたいと考えているという。
Friendsterは、Googleが中心となって進められているOpenSocialのパートナー企業の1つ。現在、Friendsterは「(OpenSocialが)完成し、安心して使用できる」ようになったら、同APIを自社の開発者用プラットフォームに組み込むとの考えを示した。
OpenSocialの仕様の策定が完了していない段階で、その中の参加企業がOpenSocialに先駆けて独自の開発者用プラットフォームを公開するのは今回が初めてではない。ビジネスネットワーキングサイトのLinkedInは今週、独自のプラットフォームInAppsを発表している。
MySpace.comとFacebookの人気が高まる中、Friendsterは米国内で苦戦を強いられている。だが、同社はアジア太平洋地域のSNS市場では大きなシェアを獲得しており、これを受けて2007年秋より、各国語版のサイトの運営を開始した(編集部注:日本語版のサポートは12月11日に発表された)。このことは今回発表されたアプリケーションの一部にも反映されている。Yobo.comが開発した、中国語で音楽検索を実行できるアプリケーションがその一例だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ