楽天・ファスト・モバイルサーチは3月4日、モバイル専用の検索サイト「楽天・ファスト・モバイルサーチ」を同日より提供開始すると発表した。同社は、ノルウェーのFast Search & Transferと楽天との共同出資により、2007年9月に設立された企業だ。
新たに立ち上げた検索サイトは、同社が開発したモバイル専用検索エンジン「RFサーチ」を採用している。RFサーチは、モバイルに最適化された独自のデータ処理法則に基づき、要求されたキーワード本来の意味を理解した上で、2億を超える検索対象から最適な検索結果を導き出す。今回立ち上げた検索サイトのみならず、近日中には楽天グループ内の「Infoseekモバイル」や「楽天ブログ」でもRFサーチが使われるようになる。
楽天・ファスト・モバイルサーチ 代表取締役社長の小林司氏は、2億という検索対象について「モバイルサイトでここまでの数をカバーできるのは大きい。競合するエンジンで試してみても、ヒット数はRFサーチが断然多い」と話す。
数だけではなく、検索結果のランキングについても独自のロジックを採用し、「ユーザーが求めている情報を的確に提供できる」と小林氏。同氏は「Googleのようにリンクによってページランクをつけるのではなく、コンテンツの内容を見極めた上で独自のランキングを提供する」と説明する。
今後は、「ローカルサーチ機能やバーティカルサーチ機能も提供していきたい」と小林氏は言う。また、現在はモバイルサイトのみを検索しているが、通常のサイトを検索してモバイル表示することも「技術的には難しいことではない」として、今後展開する予定だ。