「広告モデル」は時代に逆行している?(ZDNet Japanブログより)

米野宏明(マイクロソフト) 2008年03月26日 19時31分

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 マイクロソフト社員だからというわけではなく、ソフトウェアやサービスも含めた 「広告モデル」と呼ばれる類の無償提供モデルに違和感を持っています。検索広告市場など拡大中であることは知っていますが、価値と対価の流れが不自然な取引は、むしろ時代に逆行しているのではないかという思う次第です。

 代表的な広告モデルといえばテレビ番組。以前も取り上げたように、最近地上波テレビ放送のクオリティ低下が気になるのですが、これは広告モデルにおけるプレーヤー (視聴者、スポンサー、放送局) 間のパワーバランスの変化によるのではないかと考えています。確認はしていませんが、ネットの発達やBS、CSの普及などにより選択肢が増え、視聴者が地上波テレビ放送に割く時間が減っているのは間違いないでしょう。

 少ない放送局で視聴者のプライベートの多くを寡占しているからこそスポンサーに対する交渉力が維持できるのですが、その力の源泉が失われてきています。番組制作費は固定ですから視聴者が減ってもコストは下がりませんし、人口が増えない以上広告は限られた時間というパイを奪いあうしかなく、視聴率を期待できない番組は、制作費を減らしたくなければ、タイアップなどでスポンサーに追加メリットをもたらす必要があります。

 しかしこの方法では、一時のブームねつ造ぐらいはできたとしても結局長続きはしないでしょう。これは、情報化の進展がもたらした消費者の相対的な地位向上により、テレビ局 (厳密にはそのうち広告機能) という取引仲介者の相対的な地位が低下している表れと言えないでしょうか。

全文はこちら--「大競争時代のBI活用術」

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