Check Point Software Technologiesは4月15日、チェコ・プラハでユーザーカンファレンス「Check Point Experience 2008 EMEA」を開催した。
基調講演に登壇した同社創業者で会長兼CEOのGil Shwed氏は、管理分野、製品ポートフォリオの拡充を強調し、包括的セキュリティソリューションの提供に向けた戦略を進めているとアピールした。同日、ハイエンドのネットワーク・セキュリティ・アプライアンスの最新ブランド「Power-1」を発表し、UTMの製品ポートフォリオを完成させた。
セキュリティを取り巻く環境はますます複雑になっている。様々な脅威が存在し、多くの課題が管理者に降りかかる。それぞれの脅威に対応する製品こそ存在するが、しかし、時間はない──これが現状だ。
こうした状況にあって、Check Pointはここ数年、ピュアなセキュリティベンダーを目指して事業を拡大している。特に昨年は、Check Pointにとって重要な年となった。
2月に同社初のUTM「UTM-1」を発表し、その後も最新のIPS「IPS-1」、統合ソリューション、サポート・インフラ・プログラムなど、顧客にフォーカスしたソリューションを打ち出した。
今年のテーマは「セキュリティを次のレベルに」(Shewd氏)だ。ファイアウォールからエンドポイントセキュリティまで幅広くカバーする技術では、セキュリティの技術レベルの改善を図る。そして、管理の複雑さを解消し、多数のベンダーの製品を導入したくないというユーザーのニーズにこたえていきたい考えだ。
Shewd氏はこの戦略を「トータルセキュリティ」とまとめる。