カリフォルニア州サンタクララ発--読者がプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのメッセージを期待しているなら、FacebookのChamath Palihapitiya氏が説得力のあるセールストークを聞かせてくれる。
Palihapitiya氏の売り込みの要点は、Facebookはインターネットの次世代プラットフォームであり、(適切なFacebookアプリケーションを持った)あらゆる野心あふれる起業家を一夜にして成功に導くことができるということである。そして、その主張を裏付ける統計数値をすらすらと引用した。
Facebookの開発者コミュニティーの自己報告による調査によると、1人の起業家がFacebookのアプリケーションを開発するために要する平均的な開発期間は2〜15週間であると、Palihapitiya氏は述べた。またこれらのアプリケーションを開発するのに要する平均的な人員数は1〜5人である。そしてFacebookアプリケーション開発者の約33%が1カ月あたり最大で50万ドルの利益を得ていると報告されている。最後に、Facebookで動作しているアプリケーションの少なくとも4分の1には、日常的に使用している10万人のアクティブなユーザーがいる。
Palihapitiya氏は米国時間5月17日、当地で開催されたTieConカンファレンスの聴衆に向かって「参入の障壁は以前よりも低くなっている」と述べた。「あなたがたが何かソーシャルなアプリケーションを開発したら、すぐにそれが販売されるという報酬を得ることができる。あなたは自分のユーザーベースを自分のマーケッターにすることができるのだ」(Palihapitiya氏)
Mayfield Fundの元ベンチャー投資家であり、AOLのインスタントメッセージングアプリケーションを率いたこともあるPalihapitiya氏は、聴衆がどのような人々かをよく知っていた。2日間にわたって開催されるTieConカンファレンスはハイテク分野の起業家を対象としたものであり、4000人もの出席者を集めた。しかし、一部の出席者は、話は(「ソーシャルスタック」などの用語が出てきて)時々退屈なこともあったし、また「PowerPoint」を使いすぎていると述べた。しかし少なくとも1人の出席者は、講演は「説得力があった」と述べていた。
Palihapitiya氏が述べたように、インターネットのネットワークオペレーターになるというFacebookの計画にとっては、より多くの開発者を引きつけることが絶対に重要である。
「われわれは、自分たちは根本的にテクノロジー企業であると考えている。われわれはパイプを作っているケーブル会社であり、そのパイプを流れているのは人々に関するソーシャルな情報と彼らの対話の情報である」とPalihapitiya氏は言う。
「インターネットの周囲にはパイプが存在するべきであり、それで何が起こるかというと、人々はウェブで真にソーシャルに体験を作り出せるようになるのだ。われわれがそのためのパイプを作成できる限り、われわれはそれを成功と見なす」(Palihapitiya氏)