AMD幹部が語るグラフィックスチップ戦略--巨大路線のエヌビディアとの違いを強調

文:Brooke Crothers(CNET News.com) 翻訳校正:矢倉美登里、小林理子 2008年05月27日 14時41分

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 Advanced Micro Devices(AMD)のATI部門グラフィックスチップ担当幹部によると、同社は「巨大な」チップを開発してNvidiaに対抗する気はないという。

 最大級のグラフィックスチップと言えばやはり、Nvidiaが近々リリースするハイエンドの「GeForce GTX 280」になりそうだ。GTX 280は、高性能のゲームのマニアが渇望する類のチップだ。だが、性能が良いチップはトランジスタ数が多い場合が多い。GTX 280は、性能が高い分だけトランジスタ数も多いと思われる。

 もちろん、AMDも、現行の「ATI Radeon HD 3870 X2」の後継として、近々リリースを予定しているX2チップで、極めで高度なグラフィック技術を提供する意向だ。そして、AMDは、Nvidiaとは戦略が根本的に違うことを明確にしたいと考えている。

 「われわれは、2つのチップを1つの回路基板に搭載(X2)した。そうすることで、電力効率がはるかに高くてより小型のチップを実現することができた」と、AMDのグラフィックスプロダクトグループ、マーケティング担当バイスプレジデントのMatt Skynner氏は言う。

 「これは、巨大なモノリシックチップを追求するよりも、はるかに強力な戦略だと確信している。巨大チップは非常に高価で多くの電力を消費し、実際には市場のごく一部でしか採用されていない。消費電力と大きさを考えると、こうした大型チップをそういった市場のために小型化しようとすることは理にかなっていない」とSkynner氏は論ずる。

 Skynner氏によると、AMDは、単一の大型で非常に高性能なチップを開発するのではなく、市場の主流に向けたGPU(Graphics Processing Unit)を設計し、GPUの数を増やすことによって、性能を高めていこうとしているという。

 Skynner氏はさらに続ける。「あくまでも最高性能のグラフィックスチップを開発するというのが、(Nvidiaの)戦略だ。われわれは、市場の主流に受け入れられる製品を開発し、マニア市場へのアプローチは、複数のGPUを搭載することで対処するのが望ましいと考えている」

 これは、メモリにも当てはまる。AMDは次世代グラフィックスメモリ規格GDDR5といった技術をサポートすることも、手頃な価格で高い性能を提供する1つの方法だと考えている。「帯域幅にアクセスするのに、大量のデータパスがある巨大なチップは必要ない。GDDR5のような技術を活用すればいいのだから」と、Skynner氏は述べた。

 Nvidiaは、非常に高速な単一チップのソリューションを好む傾向がある。

 もちろん、Nvidiaは、大型の高速チップの開発を選択する理由について違った見方をしている。「2つのチップを搭載すれば、2つのチップがデータをやり取りできるように、橋渡し役のチップを追加しなくてはならない・・・それに、メモリは連動させることができない」と、NvidiaのGeForce製品担当ゼネラルマネージャー、Ujesh Desai氏は指摘する。

 「すべてを搭載すると、2つのGPUと橋渡し役のチップ、さらに追加のメモリの分の消費電力がかかる。だから、2つの小型チップを搭載するほうが常に効率が良いというのは、あまりにも単純化された論理だ」

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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