いつまでも回転を続け、止まらないメリーゴーランドのように、Microsoft、Yahoo、Googleをめぐる動きは続いている。Wall Street Journal(WSJ)紙は米国時間7月2日の夜、Microsoftがここ数日、Yahooにあらためて検索事業の買収を持ちかけるのに有利になりそうなパートナーを探していると報じた。
しかし、Microsoftが6月30日に予定されていたYahoo会長Roy Bostock氏との会談をキャンセルしたことから、同社はYahooの買収に同調するパートナーをまだ1つも見つけられていないのではないかと、WSJでは推測している。
また、最近になってMicrosoftが大物投資家のCarl Icahn氏に会い、Yahooの経営陣への圧力を高めるため、同氏が提唱する委任状争奪戦においても攻勢を強めるよう要請したと、WSJは伝えている。
Microsoftから、いっさいコメントは得られなかった。しかし、複数の情報筋に取材したところ、複数の大株主および少なくとも1人のYahoo取締役は、あらためてYahooの検索事業買収を提案するようMicrosoftに持ちかけているという。これに対してMicrosoftも申し出を検討しているとのことだ。
また、Microsoftが、現時点でYahooの買収に興味を示す可能性があるパートナー候補のほぼすべてと、すでに顔を合わせているという事情もある。
Yahooへの圧力は多方面で増しているように思われる。1つ目に、同社の株価が20ドルを切り、Microsoftが最初に買収提案を発表した2月1日以前の株価水準まで下落している。2つ目に、YahooとGoogleの検索広告提携について、連邦政府が正式に調査開始の方向に動いている。最後に、Yahooは今なお、Icahn氏との厳しい委任状争奪戦に直面している。
WSJの記事では、両社の買収交渉の経緯や交渉決裂のいきさつなどについても、さらなる詳細を記している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ