Six Apartでオープンプラットフォーム技術部門の責任者を務めるDavid Recordon氏が米国時間7月24日、Open Source Convention(OSCON)でOpen Web Foundation(OWF)の設立を正式に発表した。OWFは、標準策定プロジェクト間の連携を目指した組織で、23日にFacebookのF8カンファレンスでも取り上げられた。
Recordon氏によると、OWFの使命は、現在進行中のさまざまなウェブ標準策定の取り組みに、法的枠組み、整合性、コミュニケーション手段を提供することにあるという。Recordon氏も指摘する通り、OAuthやOpenIDなどのプロジェクトは類似しているが、別個に進められている。OWFは、既存のプロジェクトと新規のプロジェクトを一体的に進められる枠組みを提供するとともに、標準化団体間の合意を確保し、団体が互いに提訴し合う事態を回避するよう努める。
その目標は称賛に値する。実際、標準策定の経験を持つ多くの人々がこの取り組みを支持している。しかし、私はRecordon氏に、OWFも結局は官僚的な組織であり、標準化策定の速度が減速するのではないかと尋ねた。すると同氏は、たしかにその危険性はあるが、訴訟問題から解放されるだけでもOWFと連携する価値はあるだろう、と語った。
Facebookは、OWFへの明確な支持を打ち出している。また、Google、Yahoo、MySpaceの3社もOWFへの支持を公約している。こちらのOWFのページに、同プロジェクトを支持する個人、企業のリストが掲載されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ