電気電子学会(IEEE)は、最大3.2Gbpsの帯域幅をサポートする新しいIEEE 1394-2008規格を承認した。この規格は、AppleのFireWireとSonyのiLinkなどで使用されている。
一般的にFireWireと呼ばれるこの標準は、もともとは汎用的な高速シリアルバスとして開発されたが、主にその保証レイテンシのために、接続ストレージやマルチメディアアプリケーションに活躍の場を見つけた。
多くの規格と同様、IEEE 1394-2008の課題は、他世代との互換性を保ち、プロトコルがハードウェア技術の進化に乗り遅れることがないようにすることである。800Mbps S800が登場してしばらくたつが、いまだに400MbpsのS400規格が主流である。
IEEEは米国時間7月30日、IEEE 1394-2008規格を正式に承認したと発表した。この規格は、S1600(1.6Gbps)とS3200(3.2Gbps)をサポートし、また、S400およびS800ポートとの完全な互換性を実現している。IEEEによると、IEEE 1394-2008規格は10月に実用化される予定である。
FireWireの主な競合相手はUniversal Serial Bus(USB)だ。USBは、デスクトップやモバイルアプリケーションでFireWireよりも広く使用されており、導入費用が安い。USBは現在バージョン2.0で、最大速度は480Mbpsである。2010年に4.8GbpsのUSB3.0が登場する予定だ。
USB 3.0は議論の的になってきた。この規格はIntelの主導で開発されているが、USB業界団体のほかのパートナーは、IntelがUSB3.0の重要な詳細を公開しておらず、競争上不利な立場にあると批判する。Intelはこうした主張を否定している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ