Microsoftは米国時間12月16日、「Internet Explorer 7」の脆弱性を狙った悪質なエクスプロイトコードが出回っているとして、セキュリティ情報の事前通知を発表した。
IE 7はMicrosoft製ブラウザの最新版であり、「Windows XP Service Pack 3」と「Windows Vista」にもバンドルされていることから、危険にさらされているユーザーは広範囲にわたると考えられると、McAfeeのAvert Labsでセキュリティ調査およびコミュニケーション担当ディレクターを務めるDave Marcus氏は述べた。
12月の第1週から出回っているトロイの木馬AZNはユーザーのシステムに感染し、ほかの形式のマルウェアをダウンロードする危険性がある。
Microsoftは、17日に自動アップデートシステムを介してセキュリティパッチをリリースすると発表している。
Marcus氏によると、ユーザーは2つの方法によってエクスプロイトコードの被害に合う可能性があるという。マルウェアのインストールされた悪質なウェブサイトを訪問した場合と、正当なサイトだが、攻撃者が挿入した悪質なスクリプトがバックグラウンドで動作しているサイトを訪問した場合である。いずれの場合も訪問者は自分のシステムが感染したことに気が付かない。
Marcus氏は、「多くのウェブサイトが、このエクスプロイトをばらまいている」と述べた。感染したサイトの中には、携帯電話向けに無償の壁紙を提供するサイトや、製品関連のサイトを紹介するサイトなどがあった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ