マイクロソフト、「Windows 7」でも「XP」へのダウングレード権を提供へ

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:緒方亮、小林理子

2009-04-07 10:30

 Microsoftは「Windows 7」が、ダウングレードを望まれないOSであって欲しいと思っている。とはいうものの、同社はダウングレードの選択肢をユーザーに提供する予定だ。

 OSのダウングレード権はとくに企業向けに、以前から一部のバージョンでWindowsのライセンスに付属していた。ただ、この選択肢が有名になってしまったのは「Windows Vista」以降だ。Vistaの場合、ダウングレード権はPCメーカーからの販売にとどまらなかった。Microsoftが「Windows XP」の販売を停止すると、一部のPCメーカーはOSをXPへ「プレダウングレード」したVista機を販売するようになった。

 実際、Microsoftは米国時間4月6日、Vistaのダウングレード権プログラムを少し拡大する方針であることを認めた。新しいプログラムでは、予想されるシステム需要に基づいてPCメーカーがプレダウングレードしたマシンを出荷できるようになる。これまでメーカーがXPにプレダウングレードされたマシンを出荷できるのは、特定の顧客からの明確な要望がある場合に限られていた。

 また、6日にZDNetのブロガーMary Jo Foleyが述べていたように、Microsoftは同様のプログラムを「Windows 7」向けにも提供する予定だ。ユーザーはVistaにだけではなく、希望すればXPにもOSをダウングレードできるようになる。

 Windows 7のダウングレード権が正確にはどのようなものになるのかについて、MicrosoftはXPにまでさかのぼれることを認めた以外は、詳細を明かしていない。しかしおそらく、これらの権利はWindows 7のUltimate版とProfessional版に付属されることになるだろう。

 Windowsのボリュームライセンス契約を結んでいる企業については、Windowsの旧バージョンのいずれをも所有PCで利用できる権利が、以前から提供されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]