クアルコム、8億9100万ドルの支払いで和解--Broadcomとの特許訴訟

文:Brooke Crothers(Spacial to CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2009-04-27 17:55

 QualcommとBroadcomは米国時間4月26日、世界規模で係争中の特許訴訟で両社が和解に至ったことを発表した。発表によると、和解条件の下、QualcommはBroadcomに8億9100万ドルを支払うという。

 Qualcommは22日、Broadcomとの合意に関する話し合いが進んでいることを理由に、予定されていた同社の第2四半期業績発表を延期していた。

 Qualcommは26日、声明で次のように述べた。「QualcommとBroadcomは本日、和解と複数年の特許契約に至ったことを発表する。この合意により、2社間のすべての損害の訴えは放棄されることになる。これには、国際貿易委員会(ITC)とカリフォルニア州サンタアナの連邦地方裁判所での特許訴訟が含まれ、Broadcomはまた、欧州委員会と韓国の公正取引委員会で起こしていた訴えも撤回する」

 サンディエゴに本拠を置くQualcommはによると、同社はBroadcomに対し、今後4年間で8億9100万ドルを支払うという。この合意条件がQualcommが所有する3G(CDMA2000、WCDMA、TD-SCDMA)および4G(LTE、WiMAX)技術のライセンス収益モデルに影響を与えることはないとQualcommは述べている。

 両社が締結した合意条件では特に、BroadcomとQualcommが相互にそれぞれの集積回路製品と特定の他製品やサービスについて自社特許を主張しないこと、BroadcomはQualcommの顧客に対し、セルラー製品に組み込まれているQualcommの集積回路製品について特許侵害を主張しないことを規定している。

 「この解決は、QualcommとBroadcomの両社および、両社の顧客とパートナー企業、そして業界全体にとって前向きなものだと信じている」と、Qualcommの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるPaul E. Jacobs氏とBroadcomの社長兼CEOを務めるScott A. McGrefor氏は共同で声明を述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  2. セキュリティ

    最新調査が示すセキュリティ対策の「盲点」とは?|ゼロトラスト、生成AI、サプライチェーンリスクの実態

  3. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  4. セキュリティ

    失敗しない「脱PPAP」とは?主要ソリューション5つを徹底比較してわかった勘所

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]