QualcommとBroadcomは米国時間4月26日、世界規模で係争中の特許訴訟で両社が和解に至ったことを発表した。発表によると、和解条件の下、QualcommはBroadcomに8億9100万ドルを支払うという。
Qualcommは22日、Broadcomとの合意に関する話し合いが進んでいることを理由に、予定されていた同社の第2四半期業績発表を延期していた。
Qualcommは26日、声明で次のように述べた。「QualcommとBroadcomは本日、和解と複数年の特許契約に至ったことを発表する。この合意により、2社間のすべての損害の訴えは放棄されることになる。これには、国際貿易委員会(ITC)とカリフォルニア州サンタアナの連邦地方裁判所での特許訴訟が含まれ、Broadcomはまた、欧州委員会と韓国の公正取引委員会で起こしていた訴えも撤回する」
サンディエゴに本拠を置くQualcommはによると、同社はBroadcomに対し、今後4年間で8億9100万ドルを支払うという。この合意条件がQualcommが所有する3G(CDMA2000、WCDMA、TD-SCDMA)および4G(LTE、WiMAX)技術のライセンス収益モデルに影響を与えることはないとQualcommは述べている。
両社が締結した合意条件では特に、BroadcomとQualcommが相互にそれぞれの集積回路製品と特定の他製品やサービスについて自社特許を主張しないこと、BroadcomはQualcommの顧客に対し、セルラー製品に組み込まれているQualcommの集積回路製品について特許侵害を主張しないことを規定している。
「この解決は、QualcommとBroadcomの両社および、両社の顧客とパートナー企業、そして業界全体にとって前向きなものだと信じている」と、Qualcommの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるPaul E. Jacobs氏とBroadcomの社長兼CEOを務めるScott A. McGrefor氏は共同で声明を述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ