NECは8月24日、仮想化管理ソフトウェア「WebSAM SigmaSystemCenterシリーズ」のライセンス価格を最大70%値下げしたと発表した。また、VMwareの最新仮想基盤「VMware vSphere4」に対応したバージョンなども販売する。
WebSAM SigmaSystemCenterは、混在する複数の仮想環境および物理環境を一元的に管理できるソフトウェア。従来は仮想マシンごとに必要であったライセンスの価格体系を見直し、物理サーバの実装CPU数単位とする価格体系を新たに追加した。これにより、従来に比べライセンス価格が最大約70%引き下げられ、中堅および中小規模ユーザーでも導入しやすくなったとのことだ。
また、VMware vSphere4に対応した最新版「WebSAM SigmaSystemCenter 2.1 Update 2」も発表した。指定した仮想マシンを特定のサーバと結び付けておく「仮想マシン配置制約」機能を新たに搭載した。これにより、仮想マシンをよりきめ細かく運用管理できるという。
さらに、ブレードサーバ収納ユニット「SIGMABLADE-M」および「同-H v2」に、新機能「vIOコントロール機能」を標準搭載した。この機能によって、ネットワークスイッチやストレージ機器側でMACアドレスやWWPNなどの設定を変更することなく、新規に追加したブレードサーバを自動的にネットワークに接続することが可能となり、ネットワーク管理負担を軽減できるとしている。
価格はSigmaSystemCenter 2.1 Update 2が40万円から、仮想環境を管理するのに必要な仮想サーバ管理オプションが20万円、VMホストソケットライセンスが仮想化基盤サーバのCPU実装済みソケットごとに15万円となっている。いずれも出荷時期は8月31日となる。