ブラウザと電子メールソフトウェアが統合されていた「Netscape Communicator」の時代を懐かしむものの、もっと最新の機能も求めたいだろうか?Mozillaは米国時間10月27日、「Firefox」と「Thunderbird」が統合されたソフトウェアの最新版「SeaMonkey 2.0」をリリースした。
Windows、Mac、Linuxに対応する新バージョンは、「Firefox 3.5.4」をベースに再設計されており、同ブラウザにより近づくことになった。リリースノートによれば「ユーザープロファイル、アドオン、ユーザーインターフェースエレメントの機能性に関しては、いまやSeaMonkeyはFirefoxに一層近づいている」という。他の変更点は以下の通りである。
- IMAPプロトコルを用いた電子メールの受信が高速化され、新たなIMAPのアカウントを設定すると、メールはデフォルトでローカルコンピュータとの同期が取られるようになっている。
- Thunderbird向けの「Mozilla Lightning」カレンダープラグインに対応している。
- 電子メールアカウント、フォルダ、各メッセージをタブで閲覧できる。
- メールモジュールを用いて、ブラウザがウェブページ上で発見するRSSやAtomのフィードを購読できる。
- ブラウザによるウェブベースのJavaScriptプログラムの実行が高速化され、「HTML 5」標準に対応した数々のFirefoxの最新機能がサポートされている。
- ブラウザのタブを閉じた後に再度開くことが可能となり、ブラウザがクラッシュしてもタブを再び読み込むことができる。
- アドオン、パスワード、フォーム、クッキー、ダウンロードを処理するユーザーインターフェースに改良が加えられている。
- Mac OS XのテーマがAppleの最新OSに対応して、よりMac OS X 10.5(Leopard)およびMac OS X 10.6(Snow Leopard)に適したものとなっている。
- Windows 95、Windows 98、Windows Me、Windows NT4.0やMac OS X 10.2(Jaguar)および10.3(Panther)といった古いOSのサポートが打ち切られている。
SeaMonkey 2.0は、Windows、Mac OS X、Linuxに対応しており、18カ国語でダウンロード可能である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ