Juniper Networksは10月29日、ニューヨーク証券取引所で新しいアプリケーションプラットフォーム「Junos Space」と統合ネットワーククライアント「Junos Pulse」、そしてチップセット「Trio」を発表した。
Junos Spaceではサードパーティーの企業がアプリケーションを開発し、Juniperの顧客に提供できる。すでにPacket Designが第1弾アプリケーションを開発した。Junos Spaceは2009年内に出荷される見込みで、SDKは2010年第2四半期までに公開されるという。Junos Pulseはアクセスコントロール、WAN高速化、SSL-VPN、アクセス管理などを1つのソフトウェアに統合したもの。
新しいチップセットはTrioと呼ばれ、帯域幅、サブスクライバ、サービスの3方向にスケールできることが特徴。このチップセットはルータ製品「MXシリーズ」向けのモジュラーラインカードおよび3.5インチルータの新製品に搭載される予定だ。
さらにJuniperはDellとパートナーシップ契約を結んだことを発表した。DellのPowerConnectブランドでJuniperのルータ製品「MXシリーズ」、イーサネットスイッチ「EXシリーズ」、サービスゲートウェイ「SRXシリーズ」を販売する。
Juniperの最高経営責任者であるKevin Johnson氏は、「この10年間でエンタープライズ製品、コンシューマー向けデバイス、動画サービスなどあらゆる機器、サービスがネットワークにつながってきた。今後はよりTCOを下げ、収益を向上させ、ネットワークの経済性を変えていかなければならない」と述べた。
特に新しいチップセットの搭載製品においては、競合製品との間でどれだけ効率性に差があるのかを強くアピールした。