京セラコミュニケーションシステム(KCCS)とインターナショナルシステムリサーチ(ISR)は11月4日、グーグルのオフィスツール「Google Apps」に対応した添付ファイルセキュリティソリューションの提供において、年内に協業すると発表した。ISRはKCCSの出資先である。
協業の対象となるのは、ISRが8月にリリースしたセキュリティソリューション「Cloud Gate Secure Storage」だ。これは、グーグルのメールサービス「Gmail」でファイルを添付するかわりに、国内に設置したストレージサーバに自動で暗圧縮、号化した状態でファイルを保存し、アクセスURLを介してやり取りするためのシステム。従来のCloud Gate Secure Storageでは、100Gバイト以上のデータ容量を希望する場合ユーザーが専用のストレージサーバを導入する必要があったが、KCCSとISRの協業により、KCCSが展開する「オンデマンドストレージサービス」によるCloud Gate Secure Storageへの柔軟なリソースの提供が可能となった。
オンデマンドストレージサービスとは、格納するデータ量に合わせて、KCCSが運用するデータセンター内に構築した大容量のストレージサーバから段階的にリソースを割り当てるサービスだ。
両社は、「今後もセキュアで柔軟性に富んだクラウドコンピューティングサービスを展開したい」としている。