オンプレミスでもクラウドでも活用できるHadoop
Hadoop World 2009の主催者は、オープンソースのディストリビューションを行うという意味において、Linux分野でのRed Hatのようなポジションを確立しているCloudera。そこに、コントリビューターとユーザーが参加するかたちで、初めてのHadoopカンファレンスが開催されたわけである。
ただし特筆すべきこととして、それぞれのコントリビューターはHadoopのユーザーでもあり、相互にテクノロジーを利用し合うことでコミュニティを活性化している点が挙げられる。
すでに説明したように、Hadoopはオープンソース。Clouderaのサイトから自由にダウンロードできるため、たとえばYahooは自社のデータセンターでHadoopを運用している。その一方、AmazonがHadoopサービスとして提供しているElastic MapReduceを利用している企業もある。
つまり、オンプレミスでもクラウドでも、Hadoopを活用するための環境が整っていることになる。