ソフトバンクテレコム「ホワイトクラウド」--第1弾は共用と専用のHaaS

田中好伸(編集部)

2009-11-18 17:29

 ソフトバンクテレコムは11月18日、クラウドコンピューティングサービスの第1弾として「ホワイトクラウド シェアードHaaS」「ホワイトクラウド プライベートHaaS」の受付を開始、2010年2月から提供を開始することを発表した。

 ソフトバンクグループが企業向けに提供するクラウドサービスを「ホワイトクラウド」というブランドで提供することもあわせて発表した。

 今回の2つのサービスは、同社のネットワークインフラとデータセンターを、共有と専用の2つのプランで提供するというもの。同社の企業向けネットワークサービス「ULTINA」やネット経由で必要なリソースを必要なときに必要な量だけ組み合わせて安価に利用できる世界を実現し、コスト意識の高い企業のニーズに応えるとしている。

 同社は、ソフトバンクグループの調達力、仮想化技術の活用、さらにオープンソースソフトウェア(OSS)の採用などにより、通信キャリアならではの品質、セキュリティを確保しつつ、安価なサービスを実現しているという。シェアードHaaSは、仮想マシン(VM)1台あたり月額4725円から、としている。専用ホスティングで提供されるプライベートHaaSは、負荷状況にあわせたハードウェアリソースが利用できるよう従量制のサービスを提供する。具体的なサービスメニューは以下の通り。

シェアードHaaSプライベートHaaS
リソースメニューVMリソース
●CPU 1コア
●RAM 1GB
●HDD 100GB
●NIC 1port
任意でサーバ、ストレージ、ネットワーク機器一覧から選択し、従量制を設定
対応回線1Gbpsの共用インターネット
(ファイアウォール機能含む)
共用/専用インターネット
専用閉域回線
オペレーション24時間365日のサーバ監視
24時間365日の障害受付
24時間365日の障害受付
オプション管理ポータル
IPアドレス
ロードバランサ
バックアップ
監視(その他)
DNS代行
ストレージ
仮想化ソフトライセンス
ネットワーク機器
監視

 ソフトバンクグループは、10月からソフトバンクBBでホワイトクラウドをITインフラとして利用しており、サーバ台数は735台から230台へ削減し、IT運用コストも13億9000万円を5年間で削減できると説明している。グループ全体のシステムにもホワイトクラウドを適用して、業務効率の向上やコスト削減など、実績として得られた具体的な数値で、ユーザー企業の導入提案に活かしていく方針としている。

 同グループは、ホワイトクラウドのラインアップをハードウェアだけでなく、ミドルウェアなどのプラットフォーム、企業がそのまま利用できるアプリケーション領域へ拡大していくという。これまでのホスティングやアプリケーションサービスは、今後ホワイトクラウドに整理、統合していくとしている。

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