米ヤフー、Zimbraをヴイエムウェアに売却

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、高森郁哉

2010-01-13 09:57

 米Yahooがついに、エンタープライズ向けオープンソース電子メールソフトウェアを手がける同社部門のZimbraをVMwareに売却した。

 金銭的条件は明かされなかったが、売却額は、Yahooが2007年9月にZimbraを買収した際に支払った3億5000万ドルよりはるかに少ない額になったと考えられている。BoomTownのKara Swisher氏は、売却額が買収額を「大いに下回る」と報じたが、具体的な金額には言及しなかった。

 Zimbraは、電子メールおよびオフィスコラボレーションソフトウェアを開発している。Zimbraの販売担当バイスプレジデントを務めるJim Morrisroe氏は米国時間1月12日午後、ブログ投稿の中で、同部門が保有する技術の一部は「Yahoo Mail」および「Yahoo Calendar」を構成する機能としてYahoo内に引き続きとどまるだろうと述べた。ただしYahooは、同社の中核である広告およびメディア事業に注力するため、最高経営責任者(CEO)のCarol Bartz氏が周辺的な事業と考えるものを削ぎ落とす試みを積極的に進めてきた。

 一方のVMwareは、企業にクラウドコンピューティングサービスを販売する際に役立つことから、Zimbraを求めていたと述べた。VMwareは、Mac上で「Windows」と「Mac OS X」などを同時に実行できるようになる仮想ソフトウェアでおそらく最もよく知られるが、企業向けにウェブベースのアプリケーション環境を提供しようと試みてもいる。VMwareの最高技術責任者(CTO)を務めるSteve Herrod氏は、ブログ投稿の中で次のように述べた。「このように、傑出したZimbraチームと彼らの技術は、演算、アプリケーション開発、コアITサービスクラウドが高度に統合された製品群を提供する当社の『VMware vCloud』戦略を拡大するうえで、重要な要素になるだろう」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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