Mozillaは、「Firefox」ブラウザの今後のバージョンにおいて、Mac OS X「Tiger」(Mac OS X v10.4)のサポートを終了すると発表した。
MozillaのエンジニアJosh Aas氏は米国時間2月5日、メーリングリストmozilla.dev.planningの中で、Mozillaにとって今回の動きは、Tigerがサポートしない各種機能の開発を進めることが目的だと述べた。
「Mac OS X v10.4は2005年4月にリリースされ、以来数多くの変更がなされてきた。われわれは、Mac OS Xにおいてより現代的な技術を活用したいと考えているが、v10.4のサポートが障害となっている」とAas氏は続ける。
同氏は、競合する各種ブラウザに対するMozillaの競争力という点で、Tigerのサポートが妨げになっていると指摘し、「『Chrome』でも『Safari』でも対処する必要のないものだ」と記している。
Aas氏によれば、Tigerユーザーの割合は、比較的新しいバージョンのFirefoxでは減少しているという。「Firefox 3.5」では、ユーザーの24%がTiger上で稼働させているが、「Firefox 3.6」では12%に減少している。
Tigerユーザーは、Firefox 3.6のサポート終了期限を迎えるまで引き続きサポートを受けられると、Mozillaでは述べている。Aas氏によれば、Firefox 3.6のサポート終了は、2010年中に予定されている次期メジャーアップデート版「Firefox 4.0」のリリースの「数カ月」後になるという。
Firefox 4.0は、レンダリングエンジン「Gecko」のバージョン「1.9.3」をベースにしており、Tigerのサポートを終了する最初の製品になると、Aas氏は述べた。
同氏によれば、Mozillaは2009年9月に開発者向けサイトmozilla-centralにおいてTigerのサポートを終了したが、サポートに必要なコードの大部分はツリー上に残して、これまで最終決定を先延ばしにしてきたという。
Aas氏は「(Mac OS X)v10.4のサポートを終了する最終決定を下すとともに、ツリーからコードを削除する計画だ」と記しており、「Mac OS Xの旧版のサポートでは、われわれは往々にして最後のベンダーの1つになるまで続けている」と指摘している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ