新日鉄ソリューションズとシトリックス・システムズ・ジャパンは2月18日、ISV向けのクラウドコンピューティング環境の構築サービスで協業することを発表した。
協業の第1弾として両社は、ISVが販売するアプリケーションのSaaS化を実現するサービス「SaaSスタートアップ@absonne」を同日より提供する。SaaSスタートアップ@absonneは、新日鉄ソリューションズのクラウドコンピューティングITインフラサービス「absonne」(アブソンヌ)に、シトリックスのアプリケーション仮想化ツール「Citrix XenApp」を搭載したものとなる。
SaaSスタートアップ@absonneには、アプリケーション稼働検証サービスとSaaSインフラ導入コンサルティングサービスがある。アプリケーション稼働検証サービスは無償にて提供される。このサービスを利用することでISVは、自社のアプリケーションをSaaSとして提供する際に課題となる「どのように構築、運用するか、問題なく稼働するか、SaaS化する上での改修点がどこにあるか」といった点を解決できるという。
今回のサービスにおいて、新日鉄ソリューションズはクラウド導入に関するコンサルティングとabsonneを提供し、シトリックスは検証に必要なCitrix XenAppの提供およびアプリケーション仮想化の導入に向けたサポートとコンサルティングを行う。
今後両社は、absonne上にデスクトップ仮想化などのさまざまなクラウド検証環境とクラウド構築サービスを用意し、企業のクラウドコンピューティング化を推進するサービスを順次リリースする予定だ。新日鉄ソリューションズは今回のサービスを提供することで、ISVのSaaS化ビジネス関連で初年度3億円、3年後に10億円の売上を目指すとしている。