NECは4月9日、インテルの8コアプロセッサ「インテル Xeon プロセッサ 7500番台」を搭載したスケーラブルHAサーバ「Express5800/A1080a」を発表した。同日より販売を開始する。
Express5800/A1080aは、8コアCPUを最大8個(64コア)搭載可能で、現行製品「Express5800/A1160」の約2倍の処理速度を持つという。NECによると、トランザクション性能を測定するベンチマークテスト「TPC-Eベンチマーク」において、同製品が世界最高記録(4月8日現在)を達成したという。
新製品は、7Uの筐体内で4CPUサーバ1台、クラスタ構成の4CPUサーバ2台、8CPUサーバ1台など、システム規模や用途に応じ柔軟なシステム構成が可能。メモリは、既存製品の8倍となる最大2テラバイトまで搭載でき、仮想化でボトルネックとなるメモリ容量の制約を解消、1台の物理サーバに多数の仮想サーバが構築できるとしている。
サポートについては、システム障害発生時にハードウェアとソフトウェアの区別なくワンストップでサポートを提供する「プラットフォームサポート」に対応する。また、スケーラブルHAサーバ向けに、障害解析度を高めた専用ソフトウェアと、可用性および運用性を向上するミドルウェア製品群「MC SCOPE」で構成された新サービス「Enterprise Linux with Dependable Support」も6月より提供する。同サービスの価格は40万円(税別)から。
Express5800/A1080aは、先行ユーザーとして、東北大学サイバーサイエンスセンターが大規模科学計算システムにおけるHPCクラウドのサービス基盤として採用したという。
新製品の希望小売価格および出荷時期は以下の通り。