インテルの基幹システム向けプロセッサ「インテル Itanium プロセッサー 9300番台」を搭載するサーバ製品が4月27日、各社から発表された。本稿ではNEC、日立製作所、日本HPの各モデルをまとめた。
NEC「NX7700iシリーズ」
NECが発表した「NX7700iシリーズ」には、CPUを64プロセッサー(256コア)まで、メモリを8テラバイトまで拡張できる最上位モデル「NX7700i/7320H-256」をはじめとして、ブレード型サーバの3モデル、ラックマウント型のエントリモデルの計5機種がラインアップ。同日より販売活動を開始している。
最上位モデルのNX7700i/7320H-256では、稼動させるCPUコア数分に応じて支払う金額が変動するユーティリティプライシングを採用している。OSは「HP-UX」を搭載しており、NECのミドルウェア「CLUSTERPRO X HAシリーズ」などと組み合わせることで、データベース、サーバ統合、クラウドサービス基盤などに対応できるとしている。
NECでは今後、同社独自の技術を付加したItanium9300番台搭載の高信頼性モデルを製品化する予定だ。
製品名 | 参考価格(税抜き) | 出荷予定時期 |
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NX7700i/7320H-256 | 2706万円〜 | 10-12月 |
NX7700i/7010B-32 | 1555万6000円〜 | 5月下旬 |
NX7700i/7010B-16 | 712万8000円〜 | 5月下旬 |
NX7700i/7010B-8 | 160万9000円〜 | 5月下旬 |
NX7700i/7010E-8 | 145万2000円〜 | 10-12月 |
日立「HA8500シリーズ」
日立製作所が発表した「HA8500シリーズ」5機種では、全てのモデルにItanium 9300番台を搭載する。また、ハイエンドモデルの「HA8500/SD」とミッドレンジモデルの4機種でブレード型を採用しているのが特徴。4月28日より販売を開始する。
従来のモデルと比べ約2倍のシステム処理性能を実現しているという。また、メモリコントローラをプロセッサに内蔵することで、両者間の伝送速度を従来モデル比で最大6倍に向上させた。こうした性能強化により、ミッションクリティカル分野のオンラインシステムやデータベースなど、大量データを伴う業務処理をより迅速に実行可能だとしている。
製品名 | 価格 | 出荷開始時期 |
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HA8500/SD | 2933万7000円〜 | 10月29日 |
HA8500/BL890 | 2329万7400円〜 | 6月30日 |
HA8500/BL870 | 976万800円〜 | 6月30日 |
HA8500/BL860 | 205万650円〜 | 6月30日 |
HA8500/310 | 213万4650円〜 | 10月29日 |
日本HP「第2世代HP Integrityサーバ」
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、64プロセッサー(256コア)まで拡張できる最上位機種の「HP Integrity Superdome 2」をはじめ、ブレード型サーバの3機種、ラックマウント型の計5機種をラインアップ。全機種にItanium9300番台を搭載する。
最上位機種のSuperdome 2は、ミッションクリティカル用途だけでなく、クラウド基盤としても活用できるという。日本HPによれば、同社独自のサーバ設計によって、従来製品と比べ最大9倍のパフォーマンスを実現しているという。
製品名 | 参考価格 | 出荷開始日 |
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HP Integrity Superdome 2 | 2841万3000円〜 | 9月上旬 |
HP Integrity BL890c i2 | 1633万3800円〜 | 5月上旬 |
HP Integrity BL870c i2 | 748万4400円〜 | 5月上旬 |
HP Integrity BL860c i2 | 168万9450円〜 | 5月上旬 |
HP Integrity rx2800 i2 | 152万4600円〜 | 9月下旬 |