カスペルスキー、企業向け新セキュリティソフト販売--BYODリスクにも対応

吉澤亨史 2011年10月14日 13時12分

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 カスペルスキーは10月13日、法人向けエンドポイントセキュリティ製品の新版「Kaspersky Endpoint Security 8 for Windows」と管理ツール新版「Kaspersky Security Center 9」、Android向け製品「Kaspersky Endpoint Security 8 for Smartphone」を発売すると発表した。パートナープログラムも改訂している。

 企業のIT部門が現在直面している問題は“ビジネス、テクノロジ、セキュリティ”の3つの要素があり、ビジネスでは私物端末の企業利用(Brin Your Own Device:BYOD)のリスク、テクノロジではクラウド利用のリスク、セキュリティでは増大するマルウェアのリスクなどがある。Endpoint Security 8 for Windowsは、これらのリスクに対応するため3年をかけて開発し、新たなプログラムコードが70%を占めるという。

 新版では直感的なインターフェースを採用したほか、これまでの「プロテクション」に加え「コントロール」を両立させたコンセプトで開発されたという。プロテクションでは、シグネチャベースとプロアクティブディフェンス、レピュテーションベースのクラウド技術である「kaspersky Security Network(KSN)」を統合し、ゼロデイ攻撃への即時対応や誤検知の最小化を実現した。

 コントロールでは、“分類、制御、順守、検査”という4つのアプローチを採用。分類ではアプリケーションを分類し管理する「アプリケーション動作監視モニタリング」、制御ではアプリケーションをホワイトリストとブラックリストで管理し起動の許可や禁止を行う「アプリケーション起動コントロール」、順守ではアプリケーション実行時のルールやアクセス制限、不正変更などを管理する「アプリケーション権限コントロール」、検査ではアプリケーションの脆弱性を脆弱性情報サイト「Secunia」とカスペルスキーラボの2つのソースにより収集し通知、警告、適用を行う「脆弱性モニター」を搭載した。

 リムーバブルデバイスやモデム、プリンタなどへのアクセス制限、USBやBluetooth、赤外線など接続バスのコントロール、特定の端末からの接続を許可する「デバイスコントロール」、ネットサーフィンのポリシーの設定や順守、個別のURLフィルタなどを行える「ウェブコントロール」を搭載した。防御だけでなく感染時の復元、システム監視、ファイアウォール、不正侵入検知システム(IDS)などもチューニングされている。

 管理ツールのSecurity Center 9では、VMwareの仮想マシン管理に対応したほか、ソフトウェアとハードウェアのインベントリ情報による一括監視、脆弱性スキャンなどを搭載し、ウェブインターフェースによる一元管理が可能。仮想環境を含むセキュリティオペレーションを管理できる。Android搭載端末向けのEndpoint Security 8 for Smartphoneは、企業利用と個人利用の双方のセキュリティリスクに対応するアプリとなっている。Security Centerによる一括管理も可能だ。

写真 加賀山進氏

 記者発表会で同社の代表取締役社長兼最高経営責任者である加賀山進氏は「カスペルスキーは、法人向け製品についてはレイトカマーとなるが、まずはコンシューマー向け製品でブランドを立ち上げ、保守的なマーケットにも浸透するよう、いい製品、いい技術、使いやすいシステムを提供してきた。今回発表する製品は、法人向け製品の大きな第一歩となる。これからもマーケットに貢献していきたい」と抱負を語った。

 各製品のリリース予定は、Endpoint Security 8 for Windows(Workstation/Server)とSecurity Center 9が10月、Endpoint Security 8 for Smartphoneが11月(2012年3月まで評価用無料キャンペーンを展開)、また「Kaspersky Endpoint Security 8 for Windows Server Enterprise Edition」「kaspersky Anti-virus 8 for Storage(EMC)」も11月にリリースされる予定。

 新たなパートナープログラム「GREEN TEAM V3」は、従来の「プレミアムパートナー」の下に「ゴールドパートナー」「レジスタードパートナー」という構成を、「ディストリビューター」下にすべてのパートナーを配置する構成となった。サポート体制でも、ディストリビューター、すべてのパートナー、カスタマーとカスペルスキーの間に「スペシファイド・ディストリビューター」と「カスペルスキー・サポートセンター」が並列に配置される。スペシファイド・ディストリビューターには、カスペルスキー認定の技術者が配置される。

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