パナソニックは10月からSaaS型コラボレーションソフトウェア「LotusLive」を利用している。日本IBMが11月9日に発表した。
パナソニックは現在進めているパナソニック電工と三洋電機の完全子会社化をベースにグループ再編やグローバルでの事業展開の加速を図るため、グローバルなコラボレーション基盤「Global Work Place」としてLotusLiveを活用している。
LotusLiveは、メールとコラボレーション(情報共有と共同作業)、ウェブ会議やウェブセミナーなどの機能を提供する。コラボレーションとウェブ画面共有では、企業外のユーザーをゲストとしてライセンス不要で招待できること、既存のIT環境を変更せずにウェブベースですぐに利用できることなどが特徴としている。この9月には、日本国内にLotusLive専用データセンターを開設して、日本を含むアジア太平洋地域の企業にサービスを提供している。
パナソニックでは、従業員約20万人のユーザープロファイルを登録して、写真や部署名、仕事内容を共有している。チャットで即時に会話したり、ウェブ会議を活用して遠隔地でも効率的な会議をしたり、アイデアを広く募りながら、記録を残せるコミュニティ、共同作業を効率的に管理するためのアクティビティといった機能を活用して、制約を超えたコミュニケーションが実現できるとしている。
Global Work Placeの構築では、IBMとパナソニックが共同でLotusLiveの機能を強化している。IT基盤の異なる2社の統合、グローバル展開、20万人以上のユーザー数といったパナソニックの要件に基づいて、たとえば情報管理機能の強化などを行ったと説明。LotusLiveはグローバル企業を支えるコラボレーション基盤としての機能を一層強化できたとしている。