Ubuntu 11.10が持つ10の美点--改善されたUnity

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2011年11月16日 07時30分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 以前の失望については忘れて欲しい。最新リリースのUbuntuでは、多くの角が丸められ、本当の改善が加えられている。

 Ubuntu 11.10がリリースされた。このリリースは結局「.10」リリースに過ぎない。にもかかわらずこれが重要な理由は、大きな問題を抱えていたUnityだ。Ubuntu 11.04がリリースされた直後には、Unityは悪夢であり、Linuxのデスクトップを(少なくともUbuntuについては)何歩も後退させてしまったように見えた。Unityはこれまでとはまったく異なるデスクトップのメタファーだが、たまたまバグが多く、古いライブラリを使っており、将来の展望もほとんど示せていなかった。しかし11.10のリリースによって、多くのことが改善された。この記事では、Ubuntuが希望を与えてくれた10の項目を紹介したい。

1.Unity Dash

 Unity Dashは、画面左上の角にあるUbuntuアイコンをクリックしたときに開くユビキタスツールだ。これを使って、アプリケーション(お気に入りバーにないもの)やファイル、検索などにアクセスすることができる。Unityが最初に登場したしたときには、Dashはあまり価値のないもので、ネットワーク接続がないWebサーバのようなものだった。しかし今では、Dashにはかなりの改善が加えられており、動作も効率的で、機能も増えている(新しいフィルタリングのメカニズムなど)。11.10でのDashの進歩が、今後の展望を示しているのであれば、Unityは今後エンドユーザーに対して魅力あるものになるかもしれない。

2.ログイン画面

 これは大きな話ではないのだが、Ubuntu 11.10の新しいログイン画面は大変よい。見た目や感触が劇的に変わっただけでなく、使いやすさも大きく向上している。わたしは、ユーザーの表示・選択が簡単になったことや、開始するデスクトップを選択する手段が改善されたことを非常に評価している。これは、決定的と言えるほどの強化ではない。しかし、Ubuntuの以前のログイン画面よりも、格好が良く、新しい感じを与えてくれる。

3.2Dのユーザーインターフェース

 2D版のUnityがようやく完成した。おかげで、3D版のUnityでサポートされないハードウェアを持っている人も、最新のUbuntuを使えるようになった。3D版でサポートされないハードウェアの場合、自動的に2D版のUnityが起動される。したがって、エンドユーザーは2Dを選択できるわけでも、ハードウェアによって何かをインストールするわけでもない。良いニュースは、2D版は3D版に近い形でモデル化されており、2Dユーザーが見逃すものは多くないということだ。

4.Evolutionの廃止

 Ubuntuはデフォルト電子メールクライアントをEvolutionを違うものに変更した。Evolutionはアプリケーションとして肥大化しすぎており、この転換はもっと前に行われているべきだった。新しいデフォルトメールクライアントはThunderbird 7.0.1だ。わたしの見方では、これは素晴らしい選択だ。一部のユーザーは、EvolutionのOutlookに似たインターフェースを恋しく思うかも知れないが、Evolutionのサイズとスコープはその便利さを上回る問題になり始めていた。それに、Thunderbirdは極めて優れたクライアントだ。

5.Gwibberの作り直し

 ようやくだ。これまで、Gwibberは避けるべきアプリケーションだった。GwibberはCPUサイクルとメモリを無駄に使う傾向がある上に、インターフェースは見にくく、アップデートは一貫していなかった。とにかくGwibberは使う気が起きるものではなかった。しかし、わたしは今ではGwibberを気に入っている。UIのオーバーホールはうまくいっており、性能の向上ぶりは、このソーシャルネットワークアプリケーションを使う価値のあるものにしている。なぜこんなに素早く劇的に改善されたのだろうか。開発者はようやく頭を働かせ、PythonとWebKitベースのアプリケーションのインターフェースを、GTK3とValaベースのインターフェースに切り替えたのだ。これは名案だ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算