6.バックアップツール
Ubuntu 11.10には、極めて使いやすいデフォルトのバックアップツール、Deja Dupが付属している。このツールには余分な機能はないが、クリック1つでバックアップと復旧を行う機能はしっかり持っている。もう1つよいことは、デフォルトのバックアップ先が、そのユーザーのUbuntu Oneのアカウントになっていることだ。ただバックアップするだけでなく、オフサイトへのバックアップを行うことができる。
7.ソフトウェアセンター
Ubuntu One ソフトウェアセンターのUIは、完全にオーバーホールされた。標準の外見と雰囲気は、AppleのApp Storeに似たものに変えられた。わたし個人はこれを改善だとは感じないが、平均的なユーザーはこれまでよりずっと馴染み深く感じるだろう。この変更で本当に素晴らしいのは、レーティングでフィルタリングできる機能だろう(「Top Rated」は非常に便利なフィルタだ)。
8.OneConf
これはとにかくすごい。OneConfはUbuntu Oneのソフトウェア情報を記録して、必要に応じて他のコンピュータと同期するためのツールだ。現時点ではアプリケーションの設定や構成は同期されないが、今後可能性は十分あるだろう。
9.ARMのサポート
その通り。ARMプロセッサーを使っている場合でも、Ubuntuを利用できるようになった。現時点での影響はあまり大きくないが、近い将来に向けては大きな意味を持つ。それはタブレット端末のサポートだ。Canonicalは、ARMについて重要なのはマルチコアARMを使ったサーバだと考えているが、わたしの意見ではタブレット端末の方が重要だ。わたしはUbuntuがこの領域に進出するのを心待ちにしている。わたしは自分のLinuxタブレットが欲しいのだ。
10.Compiz+Unity
ウィンドウマネージャはCompizになったが、この組み合わせにはようやく目鼻が付いてきた。一番素晴らしいのは、この組み合わせで11.10の性能が向上したことだ。ウィンドウマネージャのせいでデスクトップの動きがぎこちなくなることはなくなった。ユーザーの期待通りに動作する、キビキビ動いて堅牢なデスクトップの恩恵を受けられる。UnityとCompizの組み合わせをぎこちなく感じることはなくなるだろう。
賛辞
Ubuntu 11.10は、11.04に比べ大きく改善された。これはもちろん、予想されていたことだ。予想外だったのは、Ubuntu Unityをこれほど早く使えるものにしてきたことだ。CanonicalとUbuntuの開発者には喝采を送りたい。彼らは、わたしが絶滅の運命にあると考えていたデスクトップに、大がかりな魔法を施した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。