SEOの有効性に一喜一憂しているウェブサイト管理者も数多くいるはずだ。幸いなことに、世の中にはこういった難題を解決するための優れたツールが存在している。
SEOを実践するには、手作業を行ったり、自ら作成したExcelのスプレッドシートや自家製のシステムを必要とするのが常であった。しかし今日では、簡単に使えるSEOツールが数多く存在している。あなたがその道のスペシャリストであるか、ウェブサイトのトラフィック向上を望んでいる一介のウェブ管理者であるかに関わらず、SEOを実践する際には本記事で紹介している5つのツールを活用することができるはずだ。
#1:RavenのSEO Tools
Ravenは一連のSEOツールを取り揃えており、業界内でも有名どころとして認知されている。RavenのSEOツール群は、きめ細かな権限設定が可能であり、独自のロゴを追加でき、自らのドメイン名を使用することすらできるという点で素晴らしいものとなっている。こういったツールにより自社のユーザーや、クライアント(あなたがサードパーティー企業に勤めている場合)にスムーズなエクスペリエンスを提供できるようになる。また、RavenのSEOツール群は本記事で挙げている他のツール(GoogleアナリティクスやSEMRushなど)からデータを取り込むことができ、SEOの実践状況についての包括的な見解を得ることもできる。

#2:Googleアナリティクス
実際のトラフィックや話題性との関連付けができなければ、広告やSEOといった活動の有効性を証明することは難しいはずだ。Googleアナリティクスはこういったタスクをこなす素晴らしいツールである。ウェブ解析ツールは世の中にたくさんあるものの、Googleアナリティクスは無償であり、その品質は高く、利用しやすいものとなっている。

#3:GoogleのMinify
最近の検索エンジンは、サイトのランキングを決定する際、ページがロードされるまでの時間をはじめとするさまざまな指標を考慮するようになってきている。それに加えて、検索エンジンのクローラーは各サイトを走査する際に制限時間を設けているため、あなたのサイトの応答速度を上げておくことが重要となる。GoogleのMinifyというツールは、ウェブサイト上のCSSファイルやJavaScriptファイルをコンパクトなものにし、ページのロード時間を短縮させるための手助けをしてくれる。また、ページのロード時間を短縮させることでユーザー、特にモバイルユーザーに対するパフォーマンスの向上という大きなおまけも付いてくるのである。

#4:SEMRush
SEMRushはキーワードの調査に特化したツールである。これによってあなたの設定したキーワードのパフォーマンスを分析でき、競合他社のそれを調べてみることもできる。つまりこのツールは、広告主の意向を反映した検索結果と、オーガニック検索(広告主の意向を除外した検索)の結果に基づき、マーケティングを行っていくうえでどのようなキーワードが必要なのかを検討するためのものだというわけである。また、データを一般的なフォーマットでエクスポートするためのツールやAPIも用意されているため、他のツールとの連携も容易になっている。

#5:SEO BookのSEO Toolbar
SEO Bookは、Firefoxから任意のページをオープンし、クリックするだけでさまざまなSEOデータを取得できるようになるSEO Toolbarというプラグイン形式のツールを提供している。取得できる情報はすべて、他のツールを使っても取得できるものの、SEO Toolbarを用いることで、そういった情報に1箇所から簡単にアクセスできるようになるというわけだ。このため、特定のデータを取得するためだけに、他のツールにURLをロードし直さなくても済むようになるのである。また、このツールを用いることで自らのサイトや競合他社のサイトを、好きなタイミングで簡単にチェックできるようにもなる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。