日本オラクルは7月2日、韓国や中国を中心にアジアで特殊紙や印刷インキの輸出入業などを展開するサンオクスが「JD Edwards EnterpriseOne」の中小企業向けクラウドサービスを採用したと発表した。サンクオスは、アジアでの事業拡大をするためにグローバル対応のERPが不可欠だったとしている。
具体的には、迅速に導入できる点と事業拡大に応じてユーザー数を順次拡大できる点に着目し、クラウドサービスでのERP利用を決めた。さらに会計や在庫管理などの業務を網羅的に提供できる点も、製品選定の要件に入れた。
導入したのは、中本・アンド・アソシエイツが2012年1月に提供を開始したJD Edwards EnterpriseOneのクラウドサービス「グローバルERP&需要予測 クラウド by Nakamoto」。商品マスターの管理や在庫管理などの業務と会計業務を一連のプロセスとして処理できる点を評価した。
従来サンオクスでは、会計、商品マスター管理や在庫管理などを表計算ソフトで実施していた。取引数や扱う製品の種類が増大したことにより在庫管理が複雑化し、一方で紙業界特有の素材や大きさなどを必要とする複雑な商品マスターの管理などにおいて、業務の効率化と標準化への課題を抱えていた。