Microsoftは7月9日から12日まで、カナダのトロントで同社最大のパートナーカンファレンス「Microsoft Worldwide Partner Conference 2012」を開催している。Microsoftのソフトウェアをエンドユーザー企業に導入するといったビジネスを手がけるパートナー企業が150カ国以上から1万3000人以上集まり、情報を交換する予定だ。
日本からも143社が参加した。中でも大塚商会は「Microsoft Worldwide Partner Award 2012」で「Microsoft Country of the Year」を受賞、ほか8社の日本企業がファイナリストに選出されるなど、パートナーとしての日本企業の評価にも注目が集まる。
前日にはイベント登録の参加者で会場がにぎわった
初日のキーノートにはMicrosoftのSteve Ballmer CEOが登壇。その模様は追って現地からレポートする。あわせて、パートナーソリューションを担当する日本マイクロソフトの佐藤恭平業務執行役員や、米Microsoftでワールドワイドパートナーマーケティングを担当するKarl Noakes ゼネラルマネジャー、さらに大塚商会、富士通、ソフトバンク・テクノロジー、セカンドファクトリー、ステップワイズといったパートナー企業にも話を聞く予定だ。
参加者のほとんど全員に配られるバッグと水筒。随所に富士通のロゴが見える
景気が低迷する中でも好業績を達成している米Microsoft。日本法人も好調だ。ひと昔前まで振るわないといわれた日本マイクロソフトの法人向けビジネスが、「パソコン企業」の側面がまだ強いMicrosoftの業績をけん引する構図になっている。
企業の情報システムがクラウドをベースにした仕組みに少しずつシフトしている。エンタープライズITの今後を占う上で、Microsoftが法人向け戦略をどのように描き、パートナーをどう巻き込んで、結果としてどれくらいの規模のエンドユーザーをカバーしていくのかという視点は、企業の情報システム部門やこれを統括するCIOなどの経営層にとっても重要なものとなる。
この視点を中心にイベントの様子を伝えていきたい。
なお、現時点で分かっているWPC参加の主な日本企業は次の通り。
報道陣向けの部屋があるホテルの1階レストランの名前は「Azure」。Microsoftのクラウドサービスと同じ名前だ
サイボウズ、セカンドファクトリー、大塚商会、ダンクソフト、協立情報通信、エムオーテックス、伊藤忠テクノソリューションズ、ソフトバンクBB、ビービーシステム、岡谷エレクトロニクス、ウチダスペクトラム、東芝、日立システムズ、NEC、富士通、ピーエスシー、電通国際情報サービス、オービックビジネスコンサルタント、沖電気工業、内田洋行、日立システムズ、アイ・ティ・フロンティア、YCC情報システム、リコージャパン、横河ソリューションズ、富士ソフト、ソフトバンク・テクノロジー、gloops、日立システムズ、日立ソリューションズ。このほかにも多数参加する予定と日本マイクロソフトは話している。