NSA、中東の放送局Al Jazeeraの内部通信を傍受か--独誌報道

Desiree Everts DeNunzio (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部

2013-09-02 13:36

 政府の監視問題は、メディアの間で繰り返し登場するテーマになっているようだ。2週間ほど前、英紙Guardianの編集者が、機密情報が含まれていたコンピュータを英政府捜査官によって破壊された件について明らかにしたばかりだが、今回は独誌Der Spiegelが、米国家安全保障局(NSA)が中東の放送局Al Jazeeraの「内部的な通信」にアクセスしていたことを新たに報じている。

 NSAの元契約職員であるEdward Snowden氏が提供し、Der Spiegelが確認したと報じられている文書によると、Al Jazeeraがテロ組織アルカイダについて詳しく報道していることをきっかけに、NSAはAl Jazeeraの内部通信システムをハッキングしたという。また、NSAはロシアの航空会社Aeroflotの航空券予約サービスにも侵入したとされている。

 Der Spiegelの記事によると、2006年3月23日付けの文書には、NSAが「かなりの成功率」でAl Jazeeraの通信にアクセスし、内容を読み取ることができたと記されているという。NSAは、Al Jazeeraによって保護されていた「興味深い対象者」の通信にアクセスし、内容を読み取ることができたとも伝えられている。Al Jazeeraの職員やジャーナリストも監視されていたかどうかはまだ分かっていない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  4. クラウドコンピューティング

    Snowflakeを例に徹底解説!迅速&柔軟な企業経営に欠かせない、データ統合基盤活用のポイント

  5. ビジネスアプリケーション

    AI活用の上手い下手がビジネスを左右する!データ&AIが生み出す新しい顧客体験へ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]