テレビ朝日は11月21日、ハードディスク(HDD)などのメディアに保存した映像データの編集や閲覧を制限できる映像システムの採用を発表した。現在テスト運用中で、2014年度に本格稼働させるという。
同映像システムには、日立製作所のデータ漏えい対策ソフト「データプロテクトミドルウェア」を活用した。デジタル保存されたデータは、暗号化され、データプロテクトミドルウェアを適用した映像システム以外では閲覧も編集もできないと説明する。
データプロテクトミドルウェアは外部記録媒体でデータを持ち出す際などに有用な暗号化ソフト。組織単位やファイル単位で暗号鍵や、暗号化強度を変えることができ、セキュリティ強度を高くしたまま柔軟なアクセス制御が可能とした。
映像システムの導入により、編集などの目的で映像を貸し出す場合でも、情報漏えいや不正利用などを回避することができる。また、暗号化されていない映像データとほぼ同等のスピードで編集処理可能と説明した。また、既存のHDDな使用していたものをそのまま活用することにより、導入コストを抑えることができる点も特徴だという。
テレビ業界でも他業界同様、アナログデータからデジタルデータへ移行する潮流がある。
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