モバイルファーストという不可逆

タブレットがモバイルデバイス市場をけん引--IDC調査

山田竜司 (編集部)

2013-12-20 13:28

 IDC Japanは12月19日、スマートフォンやタブレット、モバイルPCなど、モバイルデバイス市場の2017年までの予測と2013年第3四半期(7~9月)の出荷台数を発表した。2013年の国内モバイルデバイス出荷台数は、前年比7.1%増の5587万台、2017年には6334万台にまで拡大すると予測する。スマートフォン市場は同年で3748万台、タブレット市場においても1012万台まで拡大すると予測している。

 国内モバイルデバイス市場の2013年第3四半期における出荷台数実績では、前年同期比4.8%減の1297万台。同四半期では、タブレット市場が同比63.9%増のプラス成長だったが、スマートフォン市場の同比反動減などにより、マイナス成長となった。

 2013年第3四半期の国内スマートフォン出荷台数は、前年同期比13.7%減の688万台となった。iPhoneの販売は好調だったが、NTTドコモ向けAndroid端末の出荷台数が伸び悩んだ。

 タブレットの出荷台数は、前年同期比63.9%増の176万台。成長の理由として、低価格タブレットの需要が堅調であり、通信事業者の販売奨励金や、LTE搭載のタブレット販売台数が増加しているほか、法人のタブレット需要などを挙げた。また、タブレットの在庫が枯渇する可能性を指摘している。

 今後、スマートフォン需要は短期的に、NTTドコモがiPhoneの販売開始などにより、2013年第4四半期(10~12月)はプラス成長になる一方、タブレット市場は、iPad Airが同市場をけん引、今後も拡大する見込みとした。また、両市場において在庫問題への懸念が拡大するとした。


2012~2017年の国内モバイルデバイス出荷台数予測 Data Communicationは、3G/4Gパーソナルルータ、通信データカードが対象 (IDC提供) 

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. セキュリティ

    Microsoft Copilot for Security--DXをまい進する三井物産が選んだ理由

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]