松岡功の一言もの申す

危機感が足りない企業の情報漏えい対策

松岡功 2014年09月17日 06時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 帝国データバンクが先頃実施した調査によると、35%の企業が営業秘密の漏えい対策に取り組んでいないことがわかった。この数字は非常に深刻な問題と受け止めるべきだ。

企業の1割が過去に情報漏えいの疑いあり

 帝国データバンクが9月11日に公表した「営業秘密に関する企業の意識調査」の結果によると、顧客情報や個人情報、製造ノウハウ、経営情報といった営業秘密の漏えい対策について、「取り組んでいない」と答えた企業が35.2%に上った。

 この調査は、8月下旬に全国2万3533社を対象にアンケートを実施し、46.8%に当たる1万1023社から回答を得た。1万社を超える回答に基づく調査結果だけに、より実態を浮き彫りにしたものといえる。

 同調査結果によると、営業秘密の漏えいが重要な課題であると回答した企業は82.3%と、問題意識の高さはうかがえた。しかし、35.2%の企業がその対策を講じていないことから、意識と実際の行動にギャップがある状況が浮き彫りになった格好だ。

 過去5年間における営業秘密の漏えいの有無については、「なし」と答えた企業が75.8%、「あり」が1.7%、「疑われる事例あり」が7.8%、「わからない」が14.7%となった。「あり」および「疑われる事例あり」の回答を合わせると9.5%となり、およそ1割の企業が過去5年間で情報漏えいした疑いが高いことがわかった。

 なお、この割合は、大企業の場合だと全体の平均より1.2ポイント高い10.7%に、金融業だけで見ると全体の平均より4.1ポイント高い13.6%になり、大企業および金融業のリスクの高さをうかがわせた。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
デジタル“失敗学”
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]