サンフランシスコ発--will.i.amはテクノロジに関して素人などとは言えない。何といってもwill.i.amは、グラミー賞に輝いたアーティストであり、かつて「I got that rock and roll, that future flow」とラップで歌ったThe Black Eyed Peasのメンバーなのだ。
提供:James Martin/CNET
このミュージシャン(本名William Adams)は、Intelのクリエイティブディレクターも務めたほか、Appleが8月に30億ドルで買収したヘッドホンメーカーでストリーミング音楽も手がけるBeats Electronicsの創設時からの株主でもある。さらに、STEM(科学、技術、工学、数学)教育も積極的に支持している。
will.i.amは米国時間10月15日、自身のポートフォリオにもう1つ、あるものを追加した。洗練されたミニマリストスタイルで腕に着けるデバイス、「PULS」を発表したのだ。Salesforce.comがサンフランシスコのモスコーンセンターで開催したDreamforce 2014カンファレンスの壇上で、will.i.amは、これは「腕時計ではない」と述べた。
PULSは音楽を保存できるほか、音声技術を手がけるNuanceの「AneedA」という音声ナビゲーターを搭載し、また、スマートフォンとペアリングしなくても電話をかけられる。2015年初めに登場する予定の「Apple Watch」を含め、各社がすでに発表している他のスマートウォッチと比べるとこれは珍しい機能だが、唯一というわけではない。9月に披露されたサムスンのスマートウォッチ「Gear S」も電話をかけられる。PULSの通信パートナーは、米国ではAT&T、英国ではO2だ。
will.i.amがPULSを正式に発表したのは15日だが、4月には英国のトークショーの中で初めて披露していた。
ウェアラブル市場はまだ初期段階だが、前途は有望だ。調査会社CCS Insightによると、2013年には970万台のウェアラブルデバイスが出荷されたという。2014年末には、この数字が2200万台まで跳ね上がると予想されている。さらに同社は、2018年には2億5000万台のウェアラブルデバイスが利用されるようになると予想している。
PULSは、will.i.amが発表した初めてのウェアラブルデバイスではない。2013年には、彼の会社i.am+が、首にかけて使える「iPhone」ケースの「foto.sosho」をリリースしている。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。