Amazon Web Services(AWS)は、Googleが開発したプログラミング言語Go用のソフトウェア開発キット(SDK)を近日中に提供すると発表した。
Goは2007年にGoogle社員のRobert Griesemer氏、Rob Pike氏、Ken Thompson氏が生み出した、Google規模のシステムで用いるための高速なプログラミング言語だが、開発者の間での人気が高まっていることから、AWSは開発者の需要に対応するためにGo SDKの提供を開始することにした。
AWSが提供を開始するGo SDKはまだ「実験的」な状態で、テストは不十分であり、今後も開発が続けられる予定だ。
このSDKはゼロから作られたものではなく、決済サービスを提供する新興企業であるStripeからAWSに譲渡されたものだ。
AWSのシニアプロダクトマネージャであるPeter Moon氏はこう述べている。「このSDKは基本的にCoda Hale氏の著作で、オフィシャルなAWS SDKが開発されている方法と非常に近いモデルベースでの自動生成のテクニックを用いています。我々も彼らにアプローチして、このオープンソースプロジェクトに貢献させてほしいと伝えた所、Stripe社はこのプロジェクトの権利をAWSへ移してはどうかとオファーして頂きました。私達としてもこれを受け入れ、公式にサポートされたSDKとすることになりました」
Stripeは2014年にGoのライブラリを発表しており、同社のサービスの一部をこの言語を使用して構築している。またGoogleは、2012年にGo 1を発表してからまもなく、実際にこの言語をYouTubeの一部で使用していると述べている。Dockerの重要なコンポーネントであるLibcontainerもGoで記述されている。
Goは、Java、C#、Ruby、Python、JavaScript、PHP、Objective C(iOS)に次いで、AWSが提供する8つ目のSDKとなる。
最近RedMonkが発表したプログラミング言語ランキングでは、Goの人気が急上昇しており、現在はランキングの17番目に付けている。IEEEが実施した別の調査でも、Goは19番目に人気のある言語とされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。