Amazon Web Services(AWS)は米国時間1月5日から7日にかけて、自社クラウドサービスの新機能を複数発表した。クロスアカウントの管理コンソールアクセス、「Elastic Compute Cloud(EC2)」スポットインスタンスの終了通知などがあり、米国向けに提供している「GovCloud」も強化した。
AWSマネジメントコンソールでのクロスアカウントアクセス
「AWSマネジメントコンソール」に加わったクロスアカウントアクセスは、AWSの管理コンソール内で役割の切り替えが容易に行える機能だ。AWSで役割毎に異なるアカウントを持つ顧客企業を支援する。
JMS向けのSQSクライアントライブラリ
「Java Message Service(JMS)」はJavaアプリケーションの間でメッセージの作成、送信、受信、読み込みを行う機能だ。AWSは新たに、JMS 1.1仕様を実装し、JMSプロバイダとして「Amazon Simple Queue Service(SQS)」を利用するクライアントライブラリをローンチ、これによりJMSサーバークラスタで(高可用性向け)マルチインスタンスの構築、保守、拡張なしにJMSを利用できる。
EC2スポットインスタンス終了通知
「EC2スポットインスタンス」と「EC2スポットマーケット」は、利用可能なEC2インスタンスに対し顧客が入札できるものだ。入札金額がスポット価格を上回っていたら、インスタンスが起動する。逆にスポット価格が入札金額を上回ると、スポットインスタンスは中断されて他の顧客に提供されることになる。顧客は自分が支払いたい金額を払って1時間インスタンスを利用することができ、AWSは一時的で大規模なジョブに利用できる仲買システムとしている。
AWSが追加した新機能「Spot Instance Termination Notice」は、インスタンスが終了する前に2分の警告をするものだ。
以上の新機能のほか、米国政府機関向けに提供するGovCloudリージョンでは、「Amazon Glacier」「AWS CloudTrail」「Virtual Machine Import」などの機能が利用できるようになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。